GROUND Jul.30-Aug.31, 2014



GROUND


平成26年7月30日(水)~8月31日(日)
協力/愛知県立芸術大学 武蔵野美術大学

小林孝亘(武蔵野美術大学教授)
額田宣彦(愛知県立芸術大学准教授)
丸山直文(武蔵野美術大学教授)
高橋信行(愛知県立芸術大学准教授)
猪狩雅則(愛知県立芸術大学講師)


※GROUNDは愛知県立芸術大学美術学部油画専攻と武蔵野美術大学造形学部油画学科の教員数名による共同研究として「絵画の可能性」を考えるものです。


GROUND について
「GROUND」の目的は、「絵画」の可能性を提示することです。そのために、展示と対話を通じ、思考を巡らせて、絵画についての「課題」や「問い」を生 産したいと思います。絵画や芸術における様々な既成概念に対し、決着をつけることを目的としているわけではありません。可能性は常にものごとの開発途上 に、ときに刹那的に、あるいは必然をもって生じます。それらが投げかける「課題」や「問い」の始まりに注目したいと考えています。
 近年、メディアの発達、多様化と進行する情報によって、絵画の存在感と役割が弱まってきているように思えます。だからこそ私たちは絵画の持つまだ見ぬも のを提示し、具体的にその在り処を広げていきたいと考えています。そうすることが、これから先も、絵画が人々に創造する力、思考する力を与え続けると確信 するからです。
 しかし、一言で絵画といっても、絵画は多様であり、広義であるため、簡単に語ることは出来ません。ここに参加している作家の中にも絵画という言葉を使う ことに慎重である人もいます。しかし、そうしたことを踏まえた上で、あえて「絵画」という言葉をここでは使うことにしました。そして絵画について対話をし ようと思います。その未知なる可能性を信じて。

GROUND:1、なにも描かれていないキャンバスは、未だ手をつけられていない 広大な大地に似ている。その土地をどう耕すのか、どう活かすのか。2、絵画が立脚、成立する場所。その場所は作家の数だけ存在する。それら異なる価値の場 が、ひとつの大きな場に集められ重なるとき、絵画はそのまだ見ぬ可能性を語り出す。

文責 額田宣彦 丸山直文
GROUNDフライヤーより











猪狩雅則
日陰2 /2014 /油彩・キャンバス /27.3 x 22 cm
雑木林 /2014 /油彩・キャンバス /65.2 x 53 cm
サボテン・花 /2014 /油彩・キャンバス /162 x 130.3 cm
メリーとベッド /2014 /油彩・キャンバス /65.2 x 53 cm

高橋信行
月とお寺(ライトアップ)/2014 /アクリル・キャンバス /91 x 65.2 cm
散歩道 /2014 /アクリル・キャンバス /162 x 112 cm
中世 /2012 /アクリル・キャンバス /65.2 x 91 cm

丸山直文
丘に蝶 /2013 /アクリル・キャンバス /227.3 x 162 cm
Farmhouse /2013 /アクリル・キャンバス /65.2 x 80.3 cm
昔の家 /2013 /アクリル・キャンバス /53 x 65 cm

小林孝亘
「Sleeping bag(green)」/2010 /oil on canvas /97 x 162 cm
「Sleeping bag(blue)」/2010 /oil on canvas /97 x 162 cm
「Pillow」/2012 /エッチングアクアチント /image 210 x 265 mm

額田宣彦
「M150M150(fold)」/2011 /油彩・テンペラ、麻布 /227.3 x 291.0 cm
「white-belt(F1-3)」/2013 /油彩・テンペラ、麻布 /19.0 x 24.0 cm
「jungle-gym(S20)」/2014 /油彩・テンペラ、麻布 /72.7 x 72.7 cm